LPガスをもっとオープンに。LPガスの「?」を解決します!
暮らしに欠かすことの出来ないLPガス。毎日使用していますが意外と知らないことの方が多くないでしょうか。そんなLPガスの「?」を詳しくご紹介いたします。
LPガスの正式名称は液化石油ガスと言います。ガソリンなど他の炭素系資源と同様に、油田やガス田から採掘される石油製品の一つです。成分はプロパンとブタンの混合ガスであり、一般家庭で使用されているLPガスの主成分はプロパンでそれが「プロパンガス」と言われる所以です。
LPガスは独特な臭いがしますが純粋なLPガスは無臭です。保安上の観点から漏洩時にすぐ分かるように、微量の硫黄系化合物で着臭しています。玉ねぎの腐ったような嫌な臭いがするのはそのためです。高圧ガス保安法では、空気中の混入比率が1/1000の場合においても感知できるように着臭することが定められています。
LPガスは通常気体ですが、加圧や冷却することで、比較的容易に液化させることができます。体積が気体時の約250分の1に縮小されるため可搬性に優れたエネルギーと言えます。
LPガスの1m³当たりのカロリー(熱量)は約24,000 kcalとなり都市ガス(13A)の約12,000kcalの約2倍です。実際に使用している状況では、例えば同条件でやかんのお湯を沸かすと仮定したとき、都市ガスだと2倍の時間が掛るのではなくガスの量を2倍にすることでLPガス器具と同じ時間で沸かすことが出来ているのです。
ガスはCO2の排出量がガソリンや石油・石炭に比べて少なく、地球温暖化に影響を与える他のガスや大気汚染のもととなる物質もほとんど排出されません。このことからクリーンなエネルギーとして認知され、大気汚染の防止を目的として世界各地の都市でLPG(LPガス)車の導入が進められています。
LPガスはガスが充填された容器を各家庭に届ける「分散型エネルギー」といえます。よって設備が小規模となり安全確保の点検も短時間で済むため、災害時には迅速に復旧することができます。また普段から各家庭に設置されている容器は、他の防災用品同様に「もしも」の備えとなり、概ね半月から1ヶ月のご使用ができます。
従来のLPガスにカーボンクレジットを付加したもの。燃焼時に排出されるCO₂をオフセットすることで
二酸化炭素が実質ゼロにされたLPガスです。
<カーボンオフセット>
企業活動によって排出される二酸化炭素などの温室効果ガスを他の場所での排出削減・吸収量で埋め合わせる(オフセット)こと
<カーボンクレジット>
森林保護や植林、省エネ・再生可能エネルギー導入等の事業を行うことで生まれた温室効果ガスの削減効果(削減量・吸収量)をクレジット(排出権)として価値化したもの